6月10日、TFTのライブバランスリードを務めるTim(@TheTruexy)が、セット17(および一部セット16)で取り組んできたMicropatch(小規模調整)の方針についてXで詳しく説明した。ちょうどこの日は17.5bのMicropatchが適用された日でもあり、タイミングとしても示唆的だ。

- TimがMicropatchを積極的に入れる理由
- 一方で懸念していること
- セット17の実際のパッチ頻度と照らし合わせると
- コミュニティの反応
Timが語った2つのジレンマ
Timは「早めに小調整を入れるべき理由」と「頻繁に調整しすぎることへの懸念」という、相反する2つの考え方の間でバランスを取るのが難しいと正直に語った。
TFTは非常に複雑なゲームで、パッチリリースから数時間〜数日でメタの傾向が明確に見えてくる。ただしセット序盤は人々が探索しているためメタの読みが変わりやすく、セット後半になるほどトレンドが固まってくる。後半のパッチで望ましくないメタが定着しそうなとき、3〜5%程度の小規模調整を早めに入れることで、プレイヤーが「すぐ変わるものに時間を投資する」事態を防ぎたいとしている。
一方で、メタが変わりすぎることの弊害も強く認識している。プレイヤーが時間をかけて構成を学び、慣れてきたタイミングで調整が入ると「また学び直さないといけない」というフラストレーションが溜まる。これをTimは「TFTで最もイライラする体験の一つ」と明言している。
Timの現在のスタンス
2つの考え方を踏まえたうえで、Timは現在以下の方針で動いていると説明した。
・それとは別に、望ましくないメタが定着する前に小さく素早く手を入れる積極的なMicropatchを支持している
・ただし変更は「メタを大きく変えない」「安全な範囲」「適切なタイミング」という条件を満たすことが必要
・最終目標は「できるだけ早く、できるだけ高い確信度でパッチを健全な状態に持っていくこと」
・そのためには「数日〜1パッチ丸ごと待つ」という判断が正解になることもある
一言で言えば「早すぎず、遅すぎず」のバランスを模索しているということだ。
セット17の実際のパッチ頻度と照らし合わせると
Timの言葉は抽象的に聞こえるかもしれないが、セット17(Space Gods、4月15日リリース)の実際のアップデート履歴を見ると、この方針が着実に実行されていることがわかる。
4月14日 17.1(セットリリース)
4月28日 17.2
4月29日 ▶ Micropatch(翌日)
5月12日 17.3
5月13日 ▶ Micropatch(翌日)
5月27日 17.4
5月28日 ▶ Micropatch(翌日)
6月1日 ▶ Micropatch
6月10日 ▶ 17.5b Micropatch(Timが投稿した日)
6月11日 17.5
メインパッチは約2週間おきだが、毎回と言っていいほど翌日か数日後にMicropatchが追加されている。17.5のパッチノートでもRiotは「先週の重めなMicropatchを受けて今回は小さめの調整にした」と明記しており、Timの言う「早めに小さく手を入れる」方針が実際に機能している様子が見える。
また17.5bのMicropatchはサミーラとシェパードのナーフ、スネーク(Serpent)バグ修正後のメタ変化への対応など、まさに「パッチ直後にトレンドが見えたら素早く対処する」という動きだった。
コミュニティの反応
「バランスチームがプレイヤーの疲弊をちゃんと理解しているのが伝わってきて好感が持てる」「正直にジレンマを語ってくれているのが良い」「Micropatchを入れる基準が少し見えた気がする」
「結局どこで線を引くのかがまだ曖昧」「小調整を連発されると、どのパッチが『本番』なのかわからなくなる」「理想はわかるけど、実際にやるのはかなり難しいと思う」
編集部まとめ
「Micropatchを入れすぎてプレイヤーを疲弊させたくない、でもメタが腐るのも嫌」というジレンマは、プレイしている側としても共感しやすい。実際のパッチ履歴を見ると、セット17ではほぼ毎パッチの翌日にMicropatchが入っており、かなり積極的に動いていることがわかる。
Timが「最もイライラする体験の一つ」と言っているように、開発側もこの問題を軽視していないのは伝わってくる。「早すぎず、遅すぎず」の着地点を模索しながら、今後のパッチでどう運用されるか注目したい。
パッチが変わるたびに覚えた構成が使えなくなるの…ぼくもそれ、すごく悲しいよ…


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